どこの施設も事故があると思います
全く事故が起こらない事業所は見たことがありません。
大なり小なりそれなりに事故は必ずあります。
そこで登場するのが「ヒヤリハット」です。
でも実際にこのヒヤリハットをうまく活用している施設は本当に少ないと思います。
そこで、ヒヤリハットは意味がないという動画を作成しました。
目次
ヒヤリハット意味がないの動画
介護施設で事故を事前に防ぐために
ヒヤリハットを活用している施設が多いと思います。
これは事故までにならないけど
職員がヒヤリとしたことや、はっとしたことを
紙に書いて今後の事故防止に活かしていくというものです。
私はこのヒヤリハット
意味がないと思っています。
私が以前勤めていた施設ですが、
ヒヤリハットは、主任や看護師の指示で書いていました。
つまり、みんな自分から書こうとは思っていないので
ヒヤリハットの情報が偏っていました。
さらに、ヒヤリハットを書いた紙は
書棚に入れっぱなしで、後で見返すような
ことはしませんでした。
しかも、ヒヤリハットを読み返してみると、
「私の不注意でした」とか「うっかりミスでした。」
「すみません。次は気をつけます」みたいなことが
書いてあるだけで、本当の原因を探っていません。
これでは何の役にもたちません。
ヒヤリハットを取り入れている施設は、
もう一度見直してみてください。
ひょっとしたら、意味のないことに時間を
かけているかもしれません。
私が勤務していた事業所では、ヒヤリハットがうまく使えていませんでした。
正直言って、このヒヤリハットを書いたって、何にもならないよなぁと思いながら、とりあえず書いていました。
ヒヤリハットは書くことが重要なのではなく、それを活用する仕組みが重要なのだと思います。
この仕組みができていないのに、ヒヤリハットだけを書いていくのはホントに意味が無いのですぐに改善するか、いったん中止するのをオススメします。
つまりこの動画はヒヤリハットは意味がない!のではなく、ちゃんと使えてなかったら意味が無いということなのです。
動画は「ヒヤリハットは意味がない」になってますけど・・・
もう一度質問します。「ヒヤリハット」をしっかり活用していますか?事故は確実に減っていますか?
これにはっきり答えられないのであれば、ヒヤリハットは活用できていないということになります。
ヒヤリハットを書いている事業所は必ず見返すようにしてください。
動画に関するいただいたコメント
ヒヤリハットをなぜ書くのかがきちんと伝える努力がなされていないだけで、意味の無いと言うのならなぜ改善しようとせずここで言うのか?
おっしゃる通りです。
ヒヤリハットの研修を受けた職員がきちんと伝え、さらにそれを教えてもらった職員も下の人に伝えていかなければいけないです。
どうしても伝言ゲームになってしまい、ふわっとした説明になってしまうのがとても残念です。
ヒヤリハットの目的をしっかり理解していないと、意味のないものになってしまいます。
そこの根っこの部分をしっかりと改善して、上の人も理解していかないといけませんね。
なかなか下っ端だけでは改善が進まないのも、別の問題になりますが存在します。
うちも(ヒヤリハット)やってますけど、すぐにカンファレンスしてます。すぐに結果が出ないような内容であれば一週間後とか次の入所に合わせてとか色々やってます。きちんと見返したりして再発防止に努めてますけどね。
素晴らしいです。
このような施設が1施設でも多くあることを願っています。
すぐにカンファレンス!
ほんとにこれにつきます。
このコメントの重要なところが、「再発の防止」という言葉だと思います。
ヒヤリハットを「再発の防止」のために使うことが大事で、決して職員を反省させるために書くわけだはないということを重ねて言いたいです。
まとめ
今回の動画は「ヒヤリハット意味が無い」という、少しとがった内容にしてしまいました。
本来はヒヤリハットの重要性を伝えるべきなのでしょうが、それを伝えるといつも退屈なものになってしまいます
なかなか職員さんの心にひびかないです。
そこで、こんなヒヤリハットなんてやめてしまえ!というふうに職員さんに伝えると、「そんなことない!」と言って反発してきます。
実はそうやって考え直してくれることが、最も重要なことだと私は思っています。
ヒヤリハットは使い方や、伝え方によってはとても大事なものだと思います。
それを職員さんにしっかり届けるのも重要なことなのですが、うまく伝えられていない施設が本当に多いです。
ヒヤリハットを形骸化(けいがいか)しないように気をつけて使っていきましょう!