利用者の検討会はとても重要です。将棋で言えば、「感想戦」と同じくらい重要です。検討会をしているデイサービスと、していないデイサービスでは大きな差が出てきます。
目次
利用者検討会の目的
利用者検討会を通して、どのように対応すべきかを、みんなで考えて行くことです。この利用者の生活を困難にしている原因を探り、介護士の視点や考え方をみんなの前で話すことにより、介護士本人が考え方を改めるというきっかけになります。
利用者の検討会の準備
- どの利用者にするかの検討
- 日時と話し合う時間を決めます。(1時間程度)
- 記録者
- 利用者の問題に対して、どんな質問があるか、どんな解決策があるか、ある程度準備しておきます。
利用者の検討会の基本姿勢
- 進行の妨げになる、発言は控える
- 利用者や介護士に対しての否定的な発言は控える
- 質問をすることは大事ですが、質問攻めにならないようにする
- 1人の人が話をして、他の人の意見が聞けないことがないようにする
- 同じ質問を繰り返して、話が停滞しないようにする
- 仕事の愚痴や、苦労話にならないようにする。
事例検討の進め方
利用者検討会は、なるべく多くの介護士さんが集まり、成立するものです。
まずは利用者の課題を解決できるきっかけを獲得できるよう、進めていくことです。そのためには、出席者全員が情報を共有し、チームとして同じ方向に向けるような勧め方が大切です。
まとめ
大事なことは、検討会を開いて、介護士さんの今までの考え方が少し前向きに変わってくれることが、重要だと思います。
検討会を行って、賛成意見や反対意見を出し合うことで、考え方が変わりますし、自分が絶対正しいという意見も少なくなってきます。
意見が活発になってくると、どうしても感情が入ってしまって、批判する言動が出てきます。
そこは司会者がしっかりカバーして、批判にならないように進行をしていきましょう。
これから生活相談員を目指している人や、今生活相談員として頑張っている方の参考になればと思います。