今日もブログを書いていこうと思います。
生活相談員の仕事を以前30項目挙げたとおもいますが、仕事内容はとても種類が多いです。
その中で看取りの人へ対応というのがあります。
「看取り」という言葉はあまり聞きなれない方もおられると思います。
以前私のブログの中に「看取りの人の対応方法」というのがありますので、そちらを参考にしてください。
今回は看取りの人を受け入れるための、施設側の準備を書いていこうと思います。
看取りをしたことがないという施設の方は、参考にしていただければと思います。
目次
家族に対する説明
まず「看取り」の方を受け入れるにあたり、とても重要なことが、家族の同意です。
「家族の同意?」って何を同意してもらうの?
と思われるかもしれませんが、家族の方はいろいろな期待を持って、施設に来られます。
ところが、施設側の設備では、家族の期待に答えることが、ほとんどできません。
介護施設は病院ではないので、十分な医療設備がありません。
医療設備がないので、何か緊急のことが起こっても、何もしてあげられないのです。
この現状を家族に説明をして、「なにか緊急のことがあっても、何もできません。点滴も注射もすることができません」ということを伝える必要があります。
それでも、いいのであれば、施設で受け入れることができます。
このことはお客さんに対して大変伝えにくいことですが、施設の設備を説明して、十分にできないというのを頑張って伝えましょう。
もし緊急のことが起こったときに、延命の治療を受けたいのであれば、病院に行くことをお勧めしてください。
看取りの計画書の作成
ご本人の意思に基づき、他職種と連携して看取りの計画書を策定していきます。
そして計画書を家族に説明を行い、同意を得るひつようがあります。
計画書に記入する内容は以下のことを書きましょう。
- 環境整備:ご家族がゆっくりと最期の時間に寄り添えるような環境を整備する
- 栄養・食事:栄養やカロリーにこだわらず、食べたい物を食べられるようにする
- 清潔:口腔ケアを行うこと、入浴は負担のかからないように行い、難しい時は清拭を行う
- 排泄:本人に負担のかからない範囲で行う。苦痛を緩和する。
- 疼痛緩和:医師の指示の下、病状に応じた対処を行う。さする、手を握る、話しかけるなどのスキンシップを行う
- 精神的支援:こまめに部屋に伺い、声かけを行い1人ではないことが伝わるように支援を行う
- ご家族への連絡:最期にご本人が会いたい方に会えるよう家族に連絡をとる。週に1回家族に病状を伝える
以上のような内容を、他職種の方としっかり話し合って決めてください。
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他職種との連携の確認
介護士と看護師、相談員、ケアマネそれぞれの役割を確認し、どのように連携をとっていくかを確認しておきます。
緊急時の対応は状態に応じて、決めておく必要があります。
特に家族への連絡をこまめにとっておかないと、看取りの方は状態が急激に変わりますので、家族が元気だと思っていても、亡くなったという連絡をするようになります。
生活相談員が家族に連絡するのであれば、看護師と介護士が持っている情報をいつ生活相談員に伝えるかも決める必要があります。
できれば、口頭で伝えるのではなく、紙に状況を書いて、家族へ漏れなく伝えるようにしましょう。
介護士と看護師で「言った」「言わない」とならないように、お互いに情報交換をすることを心がけましょう。
まとめ
看取りは設備が整っている病院と違って、介護施設は何もできないので、そのことは十分に理解しておきましょう。
家族は、施設に任せておけば大丈夫だろう、っていうぐらいにしか思っていませんので、リスクの説明はしっかりする必要があります。
サービスの担当者同士でしっかり話し合いを行い、悔いの残らないように、利用者をしっかりサポートしていきましょう
これから生活相談員を目指す方や、今現在生活相談員として頑張っている方の参考になればと思います。