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介護士が不足しています
現在は介護士が全国規模で不足しています。どこの施設も介護士の人集めに苦労しています。
福祉の業界は低賃金が続いていますから、なかなか良い給料のところを探しても見つかりません。
そんな介護士不足の時代に、生活相談員ができることは、介護士が辞めないようにすることだと思います。
ではどうやって辞めないように工夫したらいいかというと、結論から書くと「褒める」ということです。
褒めちぎる、教習所
褒めちぎる教習所というのがあるそうです。三重県にある自動車学校で、とにかく褒めちぎるそうです。
免許もとってない人を、褒めまくって大丈夫?
そんなふうに思う方も多いのではないでしょうか?
私も最初に聞いた時、そう思いました。褒めたら、調子に乗って事故をたくさん起こすのではないか?
しかしここの自動車学校の卒業生は、事故を減らしているそうです。
褒めちぎる自動車学校の前の事故率と、褒めちぎる自動車学校にした後の事故率では、事故率が52%も下がったそうです。
褒めちぎる自動車学校は、さらにいいことがあって、生徒数が増加しています。
今は少子高齢化が進んでいます。子供の数が減っているのです。つまり、教習所の生徒数も減るのが普通です。
しかし、この褒めちぎる自動車学校は、生徒数が29%も増えているそうです。
褒めてもらえるというのが、噂になって、県外からも生徒が教習を受けに来るそうです。
また、今通っている生徒の友達や、家族まで、どんどん紹介してもらえているそうです。
高齢者施設でも、褒めることはできる!
褒めちぎるというところまでは、難しいかもしれませんが、褒めるのを増やすことは高齢者施設でもできると思います。
家庭的な施設を目指すのであれば、なおさら褒めることをしないといけないと思います。
「あれもやってない」「これもやってない」とか、「聞いた」「聞いてない」とか、いがみ合うのは家庭的とは言えません。
新人の人もしっかり褒めてあげないと、育っていきません。
まとめ
生活相談員が人材不足を解消するためには、職員を定着させないといけません。そのためのヒントとして、「褒める」ということを試してはいかがでしょうか?
ろくにできてもいないのに、褒めるなんてできません、と言われる方もいると思いますが、それでも何かいいところを見つけて褒めてあげれば、職場の雰囲気も良くなるし、本人も長く続けることができると思います。
施設全体で取り組むのは難しいと思いますが、チームの中で話し会い、チームの中だけでも褒めることを習慣づけるということはできそうな気がします。人材不足で困っているという相談員さんは何かの参考にしていただければと思います。