生活相談員の指導!新人の介護士編

新しい介護士さんが入られて、指導をしていくのですが、よくあることを書いてみようと思います。

<迷子3原則>
新人の介護士さんはよく迷子になります。ではどんな人が「迷子」なのでしょうか。

1、どこにいるのか分からない
今自分がどこにいるのか分からないと、迷子です。高齢者施設の建物は、利用者がなかなか外に出られないような作りになっています。それと同時に職員も出られないことがよくあります。まずどこにいるのか、地図などで教えてあげましょう

2、どこに行くのか分からない
紙パンツやパッドを取りにいくのも、どこに行けばいいのか分からないということがよくあります。「Ⅿを取ってきて!」だけでは新人さんは分かりません。「はい」と言って反対方向に走っていく新人さんもいらっしゃいます。「Ⅿ取ってきて。場所は分かる?」と付け加えてあげましょう

3、どうやって行くのか分からない
1階の調理室に全粥を取りに行く、ということは分かっているが、そこにどうやって行くかが分からないということがあります。階段を使って行くのか、エレベーターを使って行くのか等です。

新人は分からないことが分からないという状態ですので、この3つに気を付けて指導していくといいでしょう

<スピードを求める>
新人の介護士さんはまだ慣れていないせいもあって、仕事が遅いです。入浴介助をするスピードも遅いので、「こんなに遅かったら、夜までかかるよ。」と言いたくなります。仕事を時間通りに終わらせることは重要ですが、「早く介護をする」ということを教えてはいけません。新人さんが「早くしなければ」という衝動に襲われてしまうと、利用者が全く見えなくなってきます。「時間通り終わらせる」と「早く仕事をする」はイコールでないことを伝えましょう。

<新人同士が競争>
新人が4人くらい入って、同じフロアに勤務したときによく起こる現象ですが、新人同士で競争が始まります。「俺はここまでできたよ」とか「7時には全員離床できたよ」とか自慢するようになって、競争が始まり「負けたーーー」とかって声が聞こえてきます。「介護は競争でない」ということをしっかり伝えましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

生活相談員を13年やってました。 今はケアマネの資格を持って、ケアマネの経験もあります。 生活相談員としての業務が長いので、そちらを記事にしています。