生活相談員のクレーム対応

生活相談員をやっているとどうしても避けられないのがクレーム対応です。

私もいろいろなお客さんと接している中で、クレーム対応はすごく大変だなとずっと思っています。

クレーム対応は生活相談員の業務の一つなので、しっかり対応できるようにしましょう

高齢者施設の研修の中に、「クレーム対応研修」というのがあると思いますので、必ず受けるようにしましょう

私が受けた研修は本当に分かりやすくて、こうやって対応すればいいのか!という気づきがたくさんありました。

今回はその研修にも出てきた内容を動画にしましたので、参考にしてみてください

クレーム対応についての動画

動画原稿

高齢者施設は大切な家族を預かっているわけですから

家族さんから、お叱りを受けることは必ずあります。

そしてそこが一番相談員さんが力を発揮する所です。

このクレームから逃げたら、相談員の仕事っていったいなんなんだ!

と介護士さんから反感をかいます。しっかりとした対応をしていきましょう

では相談員さんがこれを言ったらダメということを

3つ上げます。

1、介護士のせいにする

 これはダメです。相談員が介護士のせいにすると

 家族さんが介護士さんを信用しなくなります。

 介護士が家族の信用を失うと、普通のケアすらさせてもらえなくなります

2、お客さんを疑う

 お叱りを受けているときに「違うんじゃないですか?」

 と言ったら、さらにお叱りを受けることになります。お客さんが言いたいこと

 をしっかり受け止めましょう

3、こっちは悪くないと言い張る

 これを言いたくなる気持ちは分かりますが、

 こっちは悪くないと言ってしまうと、利用者さんが悪いということになります

 家族さんはさらに感情的にクレームを言われるようになります。

クレーム対応研修ではその他にも説明がありましたが、今回はこの3つを紹介しました。

どの対応もついつい言ってしまいがちです。

クレームは感情的になって、言ってくるケースが多いです。

その感情で訴えてくる人に対して言い返すというのは、あまり得策ではありません。

じゃあ、自分たちが悪くなくても、非を認めろということですか?と聞いてくる人がいますが、そうではありません。

非を認めるのではなく、相手の言うことをしっかり聞くということが大事なんです。

何も言い返さず、黙って相手の気持ちが収まるまで聞きましょう。

相手も「この理不尽、不公平をなんとか分かってもらいたい」と思って、言っていることがほとんどです。

その不満の感情をしっかり受け止めることが、クレーム対応で非常に重要になります

動画に対するコメント

コメント

介護職のせいにするなとは言っても、前職場の介護職はショートで他人の入れ歯をはめて返すわ、他人の保険証を入れてるわ、散々で何度家族に謝罪に行ったかわかりません!

どう考えても介護士が悪いだろ!って思うことが、相談員をしているとあると思います。

でもクレームを言ってくる人の前では、「すみません、私がもう一度確認すればよかったのですが・・・」という言葉で、介護士さんのせいにすることは避けましょう

99.9%介護士さんが悪いとしても、残り0.1%「ひょっとしたら、こうしていれば、クレームを避けられたのではないか?」と考えるようにしましょう。

協力して働いている以上、100%相手が悪いということはあり得ないと私は思っています。

コメント

悪いものは悪い。事実を隠さずに話す事ですね。クレーム対応が腕の見せ所では無いと考えます。ケアプランにそったケアの提供が大切だと考えていますよ。

そうですね。クレームを言ってくる人が冷静であれば、ケアプランを見せてここに書いてあるでしょ?と言えると思います。

ところが、クレームを言ってくる人は、大きな声を出して、理不尽に文句を言ってきます。

そんな人に対して、こちらがいくら冷静でも、話を聞いてくれない人がほとんどです。

まずは、ケアプランの説明をする前に、相手の気持ちを落ち着かせなければいけません。

相手が落ち着いて、話を聞いてくれるなと思ったら、改めて説明を行う方がいいと思います。

まとめ

クレームと言っても、感情的になって言ってくる人ばかりではなく、本当に施設のことを思って言ってくれる人もいます。

全てクレームだと言って、いやいや対応するのではなく、「ひょっとしたら、この対応で施設が良くなるかも?」という思いで話を聞くといいかもしれません。

クレーム対応は本当に大変だと思いますが、ずっと怒り続ける人はいません。

必ず気持ちが冷静になる場面があります。

その時にきちんと説明ができるように、しっかりと根拠と証拠を揃えておきましょう。

クレームに対して、相談員がしっかり対応できるようになると、介護士も安心して働ける職場になると思いますので、がんばりましょう!

ABOUTこの記事をかいた人

生活相談員を13年やってました。 今はケアマネの資格を持って、ケアマネの経験もあります。 生活相談員としての業務が長いので、そちらを記事にしています。