生活相談員が営業をしていくなかで、上司から「うちの売りはなんだ?」と聞かれることがあります。
生活相談員をされていて、売りを説明できる人はすごいと思います。
生活相談員の中には「売りがないのが売り」という生活相談員さんもいます。
ん?どういうことだ?と思うかもしれません。
売りがないのが売り!というのは、おそらくいろいろな利用者がデイサービスを利用するようになって、難しい人に対応してきた結果ではないかと思います。
ずっと寝たい人や、絵を書きたい人、熱があるけど風呂に入りたい人など、いろいろな人がいて、それに対応していくと、売りがなくなってきて、でも利用者はたくさんいる、という状況が出来上がってくるわけです。
目次
売りをつくっていく
売りを作るというと、何か特別なことをしないといけないと思うかもしれませんし、普段やっている仕事とは違うことをしないといけないと思う方も多いかもしれませんが、そうではありません。
「1行バカ売れ」という本に書いてありましたが、見せ方とかストーリーをつけることで、お客さんがたくさん来るということがあります。
ちょっと前ですが、青森県に台風が直撃をしたそうです。
青森県といえば「りんご」です。
りんごの木に台風の風が容赦無く吹き付けて、9割のりんごが落ちてしまったそうです。
りんご農家は大打撃で、残ったりんごを売るしかありませんでした。
そんな状況ので農家の人たちが思いついたのが、「落ちないりんご」です。
残ったりんごは台風でも落ちなかった!だったら「落ちないりんご」として¥10,000で売ろうと思ったそうです。
これが飛ぶように売れたそうです。
孫が来年受験があるんだ、という高齢者が「売ってくれ!」と買い求めたそうです。
中身は普通のりんごです。食べても普通のりんごです。
でも台風でも落ちなかったというストーリーがくっついています。
そのりんごが10,000円で売れるわけです。
その年のりんごの売り上げは例年と変わらなかったそうです。
つまり、特に何も変えなくても、そのままでも、付加価値をつければ、高く売れてしかもお客さんに喜ばれるということができるわけです。
売りを作ると言っても、何も変えなくてもできるのです。
自分の事業所のサービスにストーリー
落ちないりんごのように、自分たちのサービスにストーリーをつけてみましょう。
デイサービスだったら、うちの利用者の平均年齢は80歳を超えました。
うちのデイサービスを使えば、80歳まで通えますよ、とか・・・
こんな感じで、宣伝文句を考えてみてはいかがでしょうか。
他にもいいアイデアが浮かべば、また書き込んでみようと思います。
まとめ
他の事業所と差別化をはかって、自分のサービスにお客さんを呼び込もうとするのはどこも同じです。
なのでどうせ差別化するのなら、何も変えずにサービスを宣伝できれば一番いいと思います。
訪問系のサービスなら、
この地域で、一番新しい、訪問サービスです。
というような宣伝文句でもいいと思います。
言葉をうまく使うのもとても大切な技術のひとつです。
たかが宣伝文句、されど宣伝文句です。
これから生活相談員になる方や、今現在生活相談員として頑張っている方の参考になればと思います