生活相談員の活動!システム導入の段取り!

今介護施設のシステム導入をしています。

どんなシステムかと言うと、生活記録の電子化です。

以前勤めていた施設で、導入したことがあるからできるだろうと思ってましたが、最初からつまづいています。

介護記録システムというのは、介護士さんが普段書いている生活の記録を、パソコン等を使って電子化するという物です。

入浴や食事、排泄、バイタル、投薬などの情報をどんどんパソコンやタブレットを使って打ち込んでいきます。

電子化するメリット

なんで電子化するのかというと、そこにはメリットがあるからです。

まず電子化することで、一箇所に書けば、他の記録に転記することがなくなります。

データが即時更新されるので、サービスを重複して提供するという事故を防ぎます

介護士も看護師も同じ情報が見られるので、看護記録と介護記録の相違を防ぐことができます。

主なメリットはこんなことですが、その他にも読みにくい字の人でも、きちんとした字で記録が残る。

外国の方でもボタンを押せば記録が残るので、記録しやすい環境ができる。

などなど、いろいろなメリットがあります。

電子化するデメリット

当然ですが、メリットが有ればデメリットもあります。

デメリットとしては、手書きのように自由になりません。

手書きであれば、何でもできていました。

特に移動させるときなんかは、ギューっと矢印を引っ張ればできていましたが、システムはそれができません。

機械が弱い方が記録を嫌がる、ということがあります。

特に年配の介護士さんは嫌がります。

紙をいつ出していいか分からないということもあります。

手書きであれば、追記でどんどん付け足すことができますが、システムでは追記をしてもシステム上でするだけで、紙には出ません。

電気がないと動かない、というのもデメリットです。

停電になると、一気に不便になります。

システム導入で何を検討するのか?

システムを導入して何もかもすぐにできればいいのですが、そんな簡単に記録はできるようになりません。

バイタルは測るけど、いつどのタイミングでシステムに入れるか?とか、紙はいつ出すのか?

投薬の情報も入れるけど、薬の情報をどこで打つのか?頓服の薬はどうするのか?

いったいいつから本稼働するのか?どこまでの範囲を記録として打つのか?

などなどいろいろな問題が出てきます。

これをスケジュールせずに、タブレットだけ渡して、はいどうぞとやってもみんな混乱するだけです。

何を検討するかを事前に考えておかなければなりません。

スケジュールに落とす

メリットとデメリットを出して、どこまでの範囲をシステムに取り込むかを決めたら、次はスケジュールに落としていきます。

何日までに、マスタのデータを揃えて、3回に分けて操作指導をして、それを現場に使えるまで指導をしていくようにしようと思ったら、何日ぐらいかかるのかを、ざっくりと予想します。

その予想をスケジュールに落とし込んでいきます。

まとめ

今回私が失敗したと思ったのが、スケジュールの日程も決めずに、とりあえず、集まる日に説明すればいいと思って、行き当たりばったりで、説明をしようとしたのがつまづきの原因だと思います。

しっかりとスケジュールを組んで、ここまでやろうという思いもしっかり入れてから、操作指導や、説明を行わなければ、現場が混乱してしまいます。

その段取りが全然私は分かっていなかったというのが、大きな反省です。

今度また説明会があるので、それまでに、話し合う内容をしっかり決めていきたいと思います。

これから生活相談員を目指す方や、今現在生活相談員として頑張っている方の参考になればと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

生活相談員を13年やってました。 今はケアマネの資格を持って、ケアマネの経験もあります。 生活相談員としての業務が長いので、そちらを記事にしています。