前回「特養離れ」について書きましたが、もう少しそれについて書いてみようと思います。
前のブログにも書いたのですが、「特養離れ」が深刻化しています。
そこで特養の生活相談員はどのようにして、待機者を増やしたらいいのかを考えてみようと思います。
これからの営業についての考察です。
目次
これまで通りの営業
当然ですがこれまで通りの営業は必要だと思います。
待機者が減ってきたから、営業に行くところを変えてしまうと、今迄の信頼関係が崩れてしまうことがあるので、これまで通りの営業回りは必要だと思います。
特養に入りたい人というのを整理してみます
- 入院していて、退院を迫られている方(要介護3以上)
- 在宅生活が困難になってきた方(要介護3以上)
- 家族に対しての虐待や、虐待を受けている方
当然ですが、特養の入所の条件として要介護3以上の方が対象者になってきますので、そこをターゲットに考えなければなりません。
以上の点を考えると、病院、居宅介護支援事業所あたりが営業の対象となります。
この営業は引き続き行い、今までと同じように利用者を確保していかなければいけません。
サービス付き高齢者住宅への営業
これまでは特別養護老人ホームのライバルとして、サービス付き高齢者住宅の存在があります。
サービス付き高齢者住宅は家賃を払って、必要な介護保険サービスを入れていくという施設です。
特養と違って空きがあればすぐに入れます。
そういった融通の効く施設なので、最近は病院側も退院するときは特養ではなく、サービス付き高齢者住宅を紹介するそうです。
これらの時代背景を見ると、どうもサービス付き高齢者住宅の方に利用者は流れているようです。
と言うことは、お客さんが流れている所に営業に行くことが得策です。
え?サービス付き高齢者住宅に営業に行ったって、お客さんくれないでしょ?
そもそもライバルなんだし!
と思う方も多いかもしれません。
しかし、サービス付き高齢者と言っても色々なタイプがあります。
「要介護1、2を対象にして、夜勤に人を置かないようにする」
というサービス付き高齢者住宅もあります。
こういう施設とは、ぜひ仲良くしておいてください。
なぜかと言うと、夜勤を置いていないので、要介護度が3とか4とか5になると、別の施設に移ってもらうように家族に提案するからです。
その時に、自分の施設を出してもらえるようにアピールするわけです。
サービス付き高齢者住宅はタイプがたくさんあります。
サービス付き高齢者住宅に、営業に行くと言っても、全部の事業所が対象になるわけではありません。
当然ですが、重度の利用者でもどんどん受け入れますよ、というサービス付き高齢者住宅もあります。
特養の営業の対象となるサービス付き高齢者住宅は、軽い人を受け入れるために建てた施設になると思います。(例えば建築会社が建設した、サービス付き高齢者住宅等)
元が病院のサ高住や、社会福祉法人が建てたサ高住はなかなかお客さんをくれないと思います。
まずは近くのサ高住に訪問してみて、どんな利用者を対象に運営しているのかを把握することが大事です
まとめ
サ高住も特養の対象者がいるかもしれないので、そこも積極的に回りましょう
そして、回ったときに、どんな利用者を受けているかを必ずリサーチしましょう。
ひょっとしたら、サ高住だけじゃなく、有料老人ホームも対象になるかもしれません。
そこも併せてリサーチしていきましょう。
リサーチした情報は必ずデータにして、次に営業に回るときの参考にしましょう。
効率よく回ろうと思ったときに、このリワーチデータは役にたちます。
これから生活相談員を目指す人や、今現在生活相談員として頑張っている方の参考になればと思います。