生活相談員の苦労、板挟みになる理由

生活相談員は、施設の顔であり家族の人の要望を聞いたり、現場の問題を聞いたり、上司から色々な要求をされて、板挟みになることが多くあります。ここでは上司と現場の間で板挟みになっている相談員さんの様子を紹介していこうと思います。

<高齢者施設の競争相手が多い>
自施設と同じ地区に5件デイサービスがあるとか、ショートステイも自施設と同じサービスが3件あるという状況で、利用者の取り合いになっている時代です。少し前までは、営業に出なくても、利用者がいっぱいで、断るのが大変でしたし、家族の方も理解のある方が多かったように思います。現在の相談員は、サービスに関する相談業務とベッドコントロール、他事業所への営業活動といったように、平成の時代と比べてやる事が増えています。

<相談業務と稼働率対策>
令和の時代は、家族の相談業務と稼働率を上げる対策の両方をうまくこなしてイカなけばなりません。生活相談員さんが、これをうまく回してくれると、施設は安定しますし、利用者の家族からも信頼を得ることができます。生活相談員の重要性が増しています。

<現場からの反応は?>
相談業務で家族と長く話をした後、ケアマネさんに営業活動に出かけるという仕事をしていると当然現場に入ることができなくなります。そうすると現場から「うちの相談員は、現場(介護業務)を見ようとせず、現場から逃げている」と言われるようになります。

<上司からの反応は?>
現場に人がいないからと思い、足りないところに生活相談員が入って、食事介助をしていると、上司からは「売り上げが落ちているのに、現場にばかり入って、これではベッドが埋まらないのは当たり前だ」と言われるようになります。

<こんな風にして板挟み>
上記のように、現場と経営側の両方の、評価が下がると、本当にどうしていいか分からなくてなります。生活相談員は、現場から期待されていることがあり、上司からも期待されていることがあります。つまり、両方とも生活相談員に期待していることがあり、それを満たしてもらいたいと思っています。

<板挟みにならないようにするには>
生活相談員はこの板挟みにあうと本当にいやになります。ではどうしたら、板挟みから抜け出せるのでしょうか。これは私のやり方ですが、とにかく自分が今何をしているのかを伝えましょう。そして、あなたが期待していることは、今からやりますよとか、もし今できなくても、この仕事が終わったら、あなたの期待する仕事をしますよ、と言って相手に安心してもらいましょう。

<まとめ>
介護士も上司も生活相談員が何をしているのかすごく気になるようです。姿が見えなければ、何をしているのか分からないので、みなさんイライラするようです。なので、今なんの仕事をして、その後こんな仕事をするまで、常に伝えるようにしましょう。そういう小さいことの積み重ねから、少しずつ信頼を得ることができ、板挟みどころか、逆に助けてくれる方が増えてきます。この記事が少しでも生活相談員のお役に立てればいいなと思います。何かの参考にしてみてください。

ABOUTこの記事をかいた人

生活相談員を13年やってました。 今はケアマネの資格を持って、ケアマネの経験もあります。 生活相談員としての業務が長いので、そちらを記事にしています。