デイサービスでは、利用者さんの送迎を毎日のようにやっています。
そこで是非気をつけてもらいたいことがあります。
それが、近所との付き合いです。
今回はサービスを利用している方の送迎の時に、なぜ近所との付き合いが大事かを書いていこうと思います。
目次
デイサービスを利用すると、利用者の生活は変わります。
これは当たり前のことですが、デイサービスを利用し始めると、利用者の生活は一変します。
家族のいる利用者さんはそうでもないですが、一人暮らしの利用者さんは、その日の自由は奪われます。
その日は一日何も約束をせずに、朝から出かけて、夕方帰ってきます。
来客も断らないといけないですし、掃除や洗濯もその日はできません。
洗濯物を干していたら、取り込んでおかなければなりません。
デイサービスの迎えに行った時に、「洗濯物入れといて」と頼んでくる利用者が必ずいました。
こんな風に1人暮らしの利用者さんは生活を変えていきます。
変わるのも利用者だけではありません。
デイサービスを利用するようになって、利用者の生活が変わるのは分かりますが、周りも変わってきます。
デイサービスを利用する前は、1人暮らしで大変だからと思って、近所の方が昼間におかずを作って持って行っていました。
しかし、デイを利用するようになると、おかずを持って行っても、不在のことがあります。
そうなってくると、いつおかずを持って行っていいか、分からなくなってきます。
そんな状態が続くと、毎日関わっていたのが、だんだんその利用者から離れていってしまいます。
一人暮らしの高齢者にとって、近所の方はとても重要です。
声かけをしてくれたり、ゴミ捨てをしてくれたり、サービスが行き届かないところをフォローしてくれたりします。
そういった近所の人の力を、断ち切るようなことをしてはいけないのです。
近所との関係を良好に保つために
デイサービスが入ることで、近所との関係が薄くなってしまっては、いけません。
本人の同意が必ず必要ですが、近所の方を見かけた時は必ず挨拶をして、デイサービスには毎週◯曜日に行っていますよと一言伝えるといいと思います。
そうすれば、近所の方も少し気に留めてくれます。
何度も書きますが、本人の同意は必ず必要です。もしかしたら、伝えて欲しくない人もいるかもしれませんので、要注意です。
まとめ
フォーマルサービスを入れることで、インフォーマルサービスが断ち切られるということは、本当によくあることなので、なるべく避けたいところです。
デイサービスに限ったことではありませんが、どんな高齢者でも、気に留めてくれる人が近所には必ずいるものです。
できればその人と一緒になって、高齢者を支えていくことができれば、これほど連携の取れたサービスはありません。
デイサービスで送迎をした時に近所の方に会ったら、無視することなく、笑顔で挨拶をしておきましょう。
これから生活相談員を目指す人や、現在生活相談員で頑張っている方の参考になればと思います。