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排泄予測機
厚生労働省は9日、介護保険の福祉用具貸与・販売の対象とする種目の範囲などを検討する有識者会議を開催した。
開発企業などから提案のあった排泄予測支援機器を、新たに保険給付の対象に含めるかどうかを俎上に載せた。
排泄予測機というのがあるんですね。
みなさんご存じでしたか?私は知りませんでした。
ちなみに、私の妻は「え?だいぶん前から、現場で話題が出てたよ!」と言ってました。
す、すみません!勉強不足でした!
この排泄予測機というのが、おなかにウェアラブルのセンサーを付けて、そこからセンサーで排泄があるかどうかを検知するそうです。
お腹につけるアップルウォッチだと思ってもらったらいいと思います。
保険給付の対象になるのか?
この排泄予測機が保険の対象になるかどうかが、焦点になっているみたいですね。
それを付けたときに、どんな効果があるかということが大事なようです。
24時間の支援体制が整った施設で効果が出ているとした一方で、在宅の利用環境を想定すると課題も残ると指摘。
今回は「継続評価」と位置付け、今後さらに協議を重ねていく方針を確認した。近く社会保障審議会の分科会へ報告する。
24時間の支援が整った施設で効果があったということは、在宅ではそんなに効果がないようですね。
常に介護士さんがおなかにあるアップルウォッチをチェックするから、分かるわけで、本人は意識してみないから、こういう結果になるのでしょう。
在宅で効果がないのであれば、保険適用は厳しいかもしれませんね
排泄予測支援機器は、下腹部などに装着した利用者の排泄のタイミングを通知してくれるソリューション。
本人の自立支援や介護者の負担軽減につながるなどメリットは非常に大きい。
この排泄予測機は、認知症の方にとっては、利用が難しいかもしれません。
そうなってくると、かなり利用者が限定されると思います。
在宅での使用対象者としては、
- 尿意、便意が感じられない人が対象
- 自分でトイレに行ける人
- センサーの通知が分かる人
- 適切におなかに設置ができる人
ということになるかと思います。
そう考えると、そんな人いないよ!となりそうです。
在宅で使えるかどうか?!
介護保険でカバーする、しないの決定は、一般国民との公平性や経済性、在宅での有効性、給付費への影響など幅広い視点から総合的に行われる。
厚労省は今回、「在宅では日中の活動が活発な利用者、認知症の利用者もいる。適切に装着できる対象像を明らかにする必要がある」と説明。対象像ごとに使用方法を明示することも求めた。
やはり在宅での有効性は求められると思います。
ケアマネからしても、これを提案する人がいるかなぁ?と考え込んでしまいます。
特養だったら、福祉用具は介護保険の対象外になってしまいますし・・・
なかなか難しいですね。
まとめ
この日の会合では、排泄予測支援機器も含めた計24種目が議論された。
厚労省はこのうち5種目を「継続評価」と判断。残りの19種目を「否」として退けた。保険給付を認める「可」は0種目だった。
コミュニケーションロボットや服薬支援機器も「否」とされている。
さっと記事を読むだけだったら、なんで国は認めねーんだ?と思います。
しかし、よくよく考えてみると、国がすぐに認めないというのも分かる気がします。
服薬支援機器も、使う人がかなり限定されてしまって、機械の販売も中止されているというのことを聞きました。
介護ロボットICTはまだまだ前途多難ですね。