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特養のベッドを埋めましょう
特養のベッドが空いていると怒られます。
私は3法人転職してきましたが、どこの特養でも怒られてました。
空きベッドは悪です。間違いない!です。
待機者が100人いるのになぜ空きベッドが出てきて埋まらないの?といつもみんなから不思議がられます。
実は待機者は待機してません。
病院のベッドにいたり、グループホームで楽しく過ごしていたり、サ高住で自分の思うように過ごされています。
実は特養の待機者はゼロ?
申込者はたくさんいます。
でも、すぐに特養に入る準備をしている人はゼロです。
特養に入る準備ができていないので、ベッドに空きが出て、「順番が来ましたけど、入られますか?」と電話をかけていたら、入所するまで1ヶ月は絶対かかります。
利用者さん(家族も含めて)は今の暮らしを急に変えることはできないのです。
待機者に順番が来たことを伝えても、「今はいいです」とか「もっと早く連絡が欲しかった」とか言われて、30人くらい電話をかけ続けたこともあります。
心の準備に時間がかかります
利用者は特養に入ると、退所することはほとんどありません。
そういった背景があるので心の準備がいるのです。
もちろん家族にも心の準備が必要です。
いつかは老人ホームに入るだろうと、ぼんやり思っていますが、いきなり電話がかかってくるとみんな戸惑うそうです。
そうは言っても1ヶ月ベッドを空けるとかなり痛いです。
ここからが相談員の腕の見せ所です。
特養満床のうちから内部の入所判定委員会
まずは内部の入所判定委員会を、満床のうちからしましょう。
施設長や、介護士主任、看護主任を集めて順位と次に入って来る方の打ち合わせを行います。
最低でも10人は決めておいた方がいいでしょう。
そこで決まったら、すぐに電話します。
「特養に入る順番がきそうです」そこで1人でも来れそうな人がいたら、「今はいっぱいですので、いつでも入れるようにしておいてください」と伝えておきます。
特養満床のうちに施設見学
「今はまだ満床ですが、空いた時のために見学をしておきませんか?」と話を進めます。
実際に見学に来られたら、施設を見てもらい、雰囲気を感じてもらいます。
印象などを聞いて、自分の施設に入ってもらえそうかヒヤリングを行います。
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診断書と感染症の検査をしてもらいましょう
施設を気に入ってもらったら、満床のうちから、主治医の意見書と感染症にかかっていないか病院で検査をしてもらうようにしましょう。
1万円くらいかかるので、お客さんの状況を考えながら、どうしても必要なのでという感じでお願いしましょう
満床のうちに契約
施設を気に入ってもらって、診断書ももらい、感染症も問題なければ、契約をしておきましょう。
重要事項説明、個人情報保護、リスクの同意書、契約書・・・。
本当の契約と同じようにした方がいいです。
ここまでしたら、あとは空きがでるのを待つだけです。
まとめ
このやり方で最短3日で次の人を入れることができました。
前もって契約というやり方で、あまりパッとした答えではありませんが、以外と知られていないようなので、何かの参考にして頂ければと思います。
私が相談員をしていた頃は、まだ、利用者がたくさんいる時代でしたので、満床になったら、ほっとして、次に入る方のことは全く考えていませんでした。
ところが、今はそんな時代ではありません。
今は満床になってからが「勝負」です。
満床の時にどのくらいの利用者を、自分の施設に引き寄せられるかが勝負になるのです。
空きベッドを少なくするのは、生活相談員の永遠のテーマとも言えます。
少しでも空きベッドを減らして、施設も利用者も楽な状態を作り出しましょう。
これから生活相談員を目指す方や、今現在生活相談員として頑張っている方の参考になればと思います。