生活相談員は業務上介護士から色々な報告を受けると思います。
利用者の様子を家族に連絡する為にも、介護士からの報告はとても重要です。
その他にも、職員同士の考え方の違いや、職員同士の関係も教えてくれます。
目次
教えてもらうことは事実のみ
介護士さんは情報をたくさん教えてくれます。
どれも必要な情報ばかりなのですが、中にはいらない情報もあります。
これを書くと失礼になるかもしれませんが、例えば
「あの職員が車いすの利用者に靴を履かさずに、食堂に誘導した。あの職員は非常識なんよね。本当に介護福祉士の資格をもってるのかしら?」
といった報告があったとします。
ここで大事な情報は、「職員が車いすの利用者に靴を履かさずに、食堂に誘導した」という情報だけで、後半はそんなに重要ではありません。
重要ではありませんが、聞かないとまたさらに言ってこられる可能性があるので、しっかり聞いて、記憶からは削除しましょう
あの人が言ってましたよ
介護士さんの報告の中に、「あの人があんなこと言ってましたよ」ということを報告する人がいます。
これはかなり危険な報告です。
TAの勉強をしたらわかりますが、心理的なゲーム「あいつとあいつを喧嘩させてやろう、ゲーム」です。
いわゆる”ちくる”というやつです。
わたしはこの報告を聞いたら、まず報告してきた人を疑います。
この報告を聞いて”けしからん”と言ってその人を呼び出して注意してしまうと、人間関係がどんどん崩れていきます。
私は施設のことを思って言ってるんです
そう言って、相談員に”ちくり”を続ける人がいますが、そういう人は施設のことを考えていません。
本当に施設のことを考えているのなら、相手の人を指導するなり、アドバイスするなりしたらいいのですが、そんなことはしません。
”ちくる人”の心理
”ちくる人”は人を認めていません
周りの人がダメで、自分はすばらしいということを、証明したい、認めてほしい
という心理がはたらいています
もちろん全員がそうだとは言いませんが、だいたいこんな方が多いです。
この心理のために、人間関係が崩れていきます。
こういった人たちの行動を止めることは、ほぼ不可能ですし、本人もこれのどこがダメなのか分からないと思います。
こういったゲームを仕掛けてくる人にはなるべく近づかない方がいいでしょう。
と言っても、仕事なので、全く無視するわけにもいきません。
そういうときはなるべく反応せずに、「へーそうなんですかー」とあまり取り合わないようにしましょう。
まとめ
ちくる人というのは一見すると、正しいことをしているように見えますが、人間関係の面から見ると、非常に厄介です。
お互いの信頼関係も崩れますし、介護士同士の派閥を生む結果にもなります。
介護士の報告は事実だけを選んで、「感情」とか「ちくり」に関してはあまり耳を貸さないように、聞き分けましょう。
忙しい!忙しい!と言っている介護士さんほど、こういう噂話や、ちくりが好きな人が多いように感じます。
「人の悪口は蜜の味」と言いますが、蜜でもなんでもありません。
ただの毒です。
毒で一瞬だけ蜜の味がして、美味しく感じるかもしれませんが、後味は最悪ですし、人が辞めていくぐらいの猛毒になります。
介護士さんの報告はしっかり耳を傾けて、聞き分けをしていきましょう。
これから生活相談員を目指す人や、今現在生活相談員として頑張っている方の参考になればと思います。