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夜勤の「ワンオペ」の解消
夜勤を任された時の精神的負担は大きいです。
1人で50人夜勤対応するのと、2人で100人夜勤対応するのとでは、全然違います。
話ができる人がいるというだけでも心強いし、重たい人の対応は2人でやると楽にできます。
しかし、人員確保の面や費用的なことを考えると、どうしても1人夜勤(ワンオペ)をお願いするようになってしまいます。
施設側も分かっているのですが、なかなか簡単には解消できないと思います。
過酷な夜勤実態
医労連は昨年6月から11月にかけて、153施設・4233人の介護職を対象に調査を実施。それによると、夜勤が16時間など長時間に及ぶ2交替制をとっている施設は全体の82.0%だった。
先ほどの施設の経営状態にもよりますが、16時間の長時間は82%なんですね。
私の施設も例にもれず、16時間になってます。
むしろ16時間じゃないところは、何時間でやってるんでしょうか?
施設別では、全てのグループホーム、小多機、看多機が1人夜勤。職場単位でみると、特養やショートステイでも半数近くが1人夜勤の体制をとっていた。医労連は要請書で、介護職の負担軽減と利用者の安全確保に向けて「夜勤は複数体制を原則とすべき」と訴える。
特養やショートであれば、収容人数が多いので、2人の夜勤体制をしても問題ないと思います。
ところが、グループホームと小多機、看多機は職員の人数が少ないし、2人分夜勤にとられると、日勤がきつくなります。
これは単純に夜勤の人数を増やしてくださいだけではなく、2人にできるぐらいの介護報酬をくださいと要望した方がいいと思います。
要請書ではこのほか、「休憩時間も利用者の状況によってすぐに対応しなければならない。いわゆる『手待ち時間』になっている」と指摘する。「労働基準法違反(休憩の不付与)を解消すべき」と問題を提起する計画だ。
休憩時間については、私の施設でも物議を醸し出してます。
休憩時間は当然業務をしない時間になりますので、コンビニに行ってもいいんじゃないですか?と言われますが、そうもいきません。
コンビニに行っている間に、ナースコールがなって、コンビニから帰ってきたら転倒しているとなってしまったら、当然責任問題になります。
自由にできない休憩は休憩とよぶのか?と職員につめよられることもあります。
今現在は「グレーゾーン」ということでなんとなく休憩をとってもらっています。
夜勤の時間だけではなく、夜勤の回数も問題になります。
介護士が不足していたら、主任さんも夜勤に入るようになります。
そして、介護士のカバーをしていると、日勤にほとんど主任さんがいないという現状になったりもします。
夜勤については、これからどのようにするか本当に考えていかないといけませんね
まとめ
ICT技術で夜勤を減らせるのではないか?という考えも、どんどん進んでいます。
高齢者にとって、そして施設の経営側にとっても一番いい夜勤体制というのは、まだまだ先が長そうです。
みんなでアイデアを出して、「夜勤体制をぶっ壊す!」となればいいなと思います。