生活相談員を長くやっていると、メンタルについて考えることがよくあります。
メンタルのことを考えるということは、やはり生活相談員は「きつい」ということを認めることになります。
生活相談員はメンタルが重要です。
利用者や家族が、施設を検討しているときに、メンタルがやられた生活相談員が、暗い顔で面談をされたらどうでしょうか。
きっとこの施設は暗い施設なんだという印象を持たれてしまいます。
そんな印象を持たれてしまっては、施設にとってはマイナスにしかなりません。
メンタルを平常に保つのはとても重要な生活相談員の技術です。
それではメンタルを平常に保つためには、どうしたらいいのでしょうか。
目次
瞑想
スピロチュアルなことに聞こえるかもしれませんが、とても重要です。
呼吸をゆっくりして、手足の力を抜いて、目を閉じているといろいろなことが、頭の中に浮かんできます。
頭の中に浮かんでくるものはあまり、考えずにすっと消しましょう。
消せないときは、空を思い浮かべたり、草原に自分がいることを思い浮かべます。
そうすると、考えることがなくなり、力が抜けてリラックスした状態になります。
このリラックス状態を5分ぐらい続けます。
気持ちがすっきりしてきます。
私はお風呂に入ったときによくやります。
これをやっていると、怒った時や気持ちが収まらない時に、「ふっと」力を抜くことで冷静さが戻ってきます。
是非お試しください。
思い込みを捨てる
私の周りの人を見て、よく感情的になる人の特徴として、「思い込みが激しい」というのがあります。
「絶対にこれは正しい」とか「絶対におかしい」とか「絶対に〇〇だ!」という思い込みが激しい人が、怒りやすい人だと思います。
つまり思い込みが激しいと、どうしても怒りやすくなるということになります。
絶対に〇〇だ!と決めつける前に「ひょっとしたら、あの人の意見も一理あるんじゃないかな」と一歩引いて見てみると、怒りも一旦鎮まります。
ちょっと思いを、巡らせて見るといろいろな考え方が自分の中に芽生えてきます。
そこが自分の心を広げるチャンスでもあります。
一歩引いて、相手の意見を聞いてみるというのをやってみてください。
ゆっくり話す
怒っている時に、気持ちを抑えることはなかなか難しいですよね。
それでも、冷静に話をしないと、まとまる話もまとまらなくなります。
冷静さを保つひとつのコツとしてはゆっくり話すのもひとつの方法です。
気持ちが高ぶると、ついつい早口になってしまって、さらに感情が高ぶるという状態に陥ることがあります。
ゆっくり話すだけで、ほんの少しですが、気持ちが落ち着くことがあります。
時間を置く
これが一番効果があると思うのですが、相手と言い合いになっている時に席を離れるということはなかなかできません。
それでも、20秒くらい、話すのをやめて、静かにしておくと、自然と気持ちが落ち着いてきます。
人間というのは、怒り続けることはできないようです。
周りを見ても、最初は怒っていても、10分以上ずっと怒っている人は、なかなかいません。
時間を開けてみるのも大切なことだと思います。
まとめ
生活相談員は感情のコントロールがとても大事です。
利用者や家族に対して、影響がでてきますし、職員に対しても影響が出てきます。
怒る相談員には、相談もしたくないし、できれば関わりたくないとさえ思います。
一番情報を集めないといけない相談員に、情報が集まってこないというのは生活相談員として致命的な状態です。
たくさんの情報を集めたいと思うのであれば、感情のコントロールは必ず必要になります。
これから生活相談員を目指す方や、今現在生活相談員として頑張っている方の参考になればと思います