生活相談員ってマニュアルがあるのですか?作っておきたい5つのマニュアル

介護士や看護師はマニュアルがあるから、生活相談員もマニュアルがあるでしょ?と思われる方も多いかと思います。実は生活相談員にはマニュアルがありませんと言ったら極端な話ですが、少なくとも私が転職して行った先では、相談員のマニュアルは見たことがありません。

マニュアルは自分で作る

マニュアルは存在しないのはおそらく、決められないからだと思います。利用者の忘れ物を届けたり、特別養護老人ホームとデイサービスの間にある、誰の仕事でもない仕事を相談員がやっていたりします。そう行った突発的なことがあるので、相談員はマニュアル化しづらい職種だと思います。それを言ってしまうとこの記事は終わってしまいます。マニュアルがないのであれば自分で作りましょう。

自分で作るマニュアル 1「行事」

企画を最初から考える「行事」はなかなかマニュアル化は難しいですが、年間で決まっている行事はマニュアルにできます。私の施設では、法事と花見、家族会、ひな祭り、盆踊り、花火大会、クリスマス兼忘年会、新年会はマニュアルにしてました。「日時」「場所」「参加人数」「参加スタッフ」「車両」「料金と支払い方法」などを、書いてマニュアルにしていました。施設に提出する計画書では、記入できないような、「施設長にお金を渡してもらうように依頼する」みたいなことを、マニュアルに書いてました。

行事のマニュアルを書く時のポイント

マニュアルを作りながら、「来年、新人がこれを見たら、初めてでもできるように、細かいところまで記入しよう」と心がけていました。事前にこれを話しておくとか、後始末の道具をここに用意しておく、というところまで書いておくと、去年はこうしたんだぁと来年の参考になります。

自分で作るマニュアル 2 書類の整理

相談員は書類に触れることが多く、業者の広告なんかも含めると、かなりの書類を仕分けしないといけなくなります。そのうち、どこに収めたかを忘れてしまいます。私は、忘れてもいいように、Excelに本棚の写真を貼り付けて、この書類をここに収めたというのを、ひたすら打ち込みました。これは相談員の方皆さんにオススメします。

自分で作るマニュアル 3 実地指導・監査の対応

実地指導に役所の方が来られる時は、必ずマニュアルにしておきましょう。役所の人が来る前に、4本柵になってないかとか、ナースコールが付いているかとか、避難経路に物が置かれていないかとか、チェックするところはたくさんあります。見落としがあってはいけないので、必ずマニュアル化して、事前にチェックをするようにしておきましょう。ちなみに私が相談員の時に3人部屋に4つベッドが入っていることがあり、全身の血の気が引いたことがあります。

自分で作るマニュアル 4 入所判定委員会

これは特別養護老人ホームで必要なのですが、入所判定委員会で、必要な書類は決まっています。そして委員会の流れもほぼ決まっています。開催することが決まったらすぐに準備ができるように、マニュアル化しておきましょう。

自分で作るマニュアル 5 利用者への対応

利用者への対応もマニュアル化しておくと、とても楽です。契約をする時に必要な書類とか、利用者が亡くなられた時に、どこに連絡をして、どこの部屋を家族さんに使ってもらうかを細かく書いておくと、次に業務を引き継ぐ時に便利です。

まとめ

正直言ってマニュアル化するのはとても大変です。しかし、一度作っておくと、次に業務を任せる人がとても助かります。どこの施設も、これを面倒に思って、口頭で引き継ぐことが多いのが現状です。まずは自分が今やっている業務を、言葉に起こして見ましょう(できれば写真も撮って残しておきましょう)。綺麗な体裁でなくても、それが残っていれば、次の年にそういえばこんなことやったよねと、思い起こすことができます。まずは1ページでもいいので作って見ましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

生活相談員を13年やってました。 今はケアマネの資格を持って、ケアマネの経験もあります。 生活相談員としての業務が長いので、そちらを記事にしています。