生活相談員の仕事をしていて、利用者の方に幸せになってもらいたいと思うのは当然のことです。
利用者が幸せになることで、この生活相談員や介護士の仕事が成り立つものだと思っています。
では、利用者の方に何をしたら幸せになってもらえるかを、少し考えてみたいと思います。
目次
幸福感の絶対値はない
幸福感を感じるのに、これをしたら幸せになるという絶対値はないというのが、学者の研究で分かっているそうです。
お金のない人が、宝くじが当たって幸せになったかというと、幸福感はあまり変わらないそうです。
私たちの生活はとても豊かになっています。
たとえば食事に関しても、私たちが普段食べている食事は、江戸時代の徳川家よりも絶対においしいものを食べています。
でも私たちは、幸せな人もいるし、不幸な人もいます。
むしろ不幸だと思っている人が多くいます。
携帯電話も同じです。
昔は公衆電話の順番待ちをしていた時代と比べると、スマホでいろんな情報も見れるし、メールも送れるし、電話もできる。
こんな便利な物をもっているのに、今私たちは幸せでしょうか?
つまり、これをしたら幸せという絶対値はないということになります。
相対的に幸せを測る
人間は絶対値で自分が幸せかどうか分からないという生き物なので、今現在の状況を他と比べるしかありません。
他の人と比べて、自分の方が良ければ、幸せと感じるという具合です。
このやり方が一番幸せを感じるかと思いますが、実は不幸だと感じる場合がほとんどです。
なぜ不幸を感じるかというと、周りの人全てが、自分と比較して下でないと、幸せだと感じることができないからです。
周りの人全てが自分より下というのは、絶対無理です。
しかも、友達が成功したりすると、自分の方が不幸だと感じるわけですから、友達が成功することが許せなくなります。
これは不幸ですよ。
言うまでもありませんが、人の成功を喜ばない人は、孤立してしまいます。
孤立した状態で幸せになるのは、ほぼ不可能です。
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結局どうした幸せになるの?
これは私の持論ですので、異論や反論はあると思います。
私の幸せのスタイルは
コップ一杯の水を飲んで、「おいしい水だ、水が飲めるなんて幸せだ!」と思える人
だと思います。
言葉にすると
今ある現状を、とても幸せだと受け入れて、自分のやりたいことを、追い求めていくこと
ということになると思います。
今の自分を、「こんなはずじゃなかった」と否定するのではなく、「こんなに恵まれた人生を送れて幸せだ」と受け入れることをしなければいけません。
これが幸せに一番近道ではないかと思います。
まとめ
上記の内容で、高齢者の方に幸せと感じてもらうのは難しいかもしれませんが、自分自身の幸せに少し近づけるのではないかと思います。
こんな偉そうなことを言っている自分も、毎日「あのときこうしとけばよかった」とか「もっと早くからやっておけばよかった」とか、後悔ばかりしています。
離婚も2回しているので、結婚に対しても後悔の連続です。
上記に書いたように、私自身も今の現状を受け入れて「幸せだな〜」と思うように心がけようと思います。
生活相談員としても高齢者や、職員のみなさんに幸せになってもらえるような行動ができればいいなと思います。
これから生活相談員を目指す人や、今現在生活相談員として頑張っている方の参考になればと思います。