認知症の検査をするとき、長谷川式という検査方法を利用しているデイサービスが多いのではないでしょうか?
今回は生活相談員の知識として、認知症検査方法について解説していこうと思います。何かの参考にしてください。
目次
長谷川式って何ですか?
これは認知症を評価するテストだと思ってもらったらいいと思います。
高齢者と1対1になって、テストをします。
高齢者の方が何点とるかで、認知症がどのぐらいのレベルかを判定するものです。
もちろん、その時たまたま調子がいいとか、その日たまたま調子が悪かったとかがあると思いますので、完璧なテストではありません。
外見から見て、この人が認知症かどうかは判断がつきません。高齢者施設にずっと勤務していますが、パッと見た外見だけでは普通の人に見える人でも、重度の認知症だったりします。
そして、認知症って診断されていても、どのくらいなのかが分からないので、長谷川式というような一定の基準で判断するようになります。
長谷川式っていつできたの?
長谷川式って書いておりますが正式には「長谷川式簡易知能評価スケール」と呼ぶのだそうです。
それでその長谷川式はいつできたかと言いますと、1974年です。以外と古いです。私が生まれた時ですね。そんな昔からあったんですね。
非常に古い検査方法ですが、非常に優れた検査方法で、時代に合わせて若干中身が変更になることはあっても、その基本となる部分は変更されていません。
私のブログもこのぐらい評価されると嬉しいのですが、まぁ無理でしょうね。
長谷川さんは現在(2019)もご健在で、ご自身も認知症ということを認められて、今はデイサービスに通われているそうです。
長谷川式で分かることは?
テスト内容は、名前や住所を答えられるかと、今の時間や場所を質問していきます。その他計算をしたり、5つの物を覚えてもらったりします。
私もやって見ましたが、ギリギリの点数で、認知症ではなかったです。ふぅ危ない。
評価の点数ですが20点以上で軽度の認知症、11〜19点が重度の認知症、10点以下で重度の認知症と判断されます。
長谷川式以外ではMMSEがあります
長谷川式が認知症の検査で有名ですが、それと同じくらい認知症検査で有名なのが、MMSEというのがあります。
これも高齢者の認知度を検査をするテストです。高齢者と1対1になって、質問をしていきます。長谷川式と同じところもあるのですが、最後にテーブルを叩くゲームのところが大きく違います。
テストに15分から30分ぐらいかかります。テストをする方も結構疲れます。
デイサービスで取り入れるとしたらどちらがいいですか?と質問があるかもしれませんが、どちらも同じような結果が出るので、どちらを使っても大きな変化はありません。何回か自分でやってみて、やりやすい方を選択してください。
まとめ
検査がうまくなると、道で歩いていて「この人ひょっとして認知症?」と疑うことがあります。その時、少し近づいて、「今日は何曜日でしたかね?」と自然に質問できるようになります。
そこで、少し違う答えが返ってきたら、疑った方がいいです。場合によっては警察のお世話になるかもしれません。
街中や道の上で、ちょっと行動がおかしいなと思ったら、ちょっと質問をして検査をしてみましょう。生活相談員さんはそのぐらいの、コミュニケーション能力を持っているので、高齢者施設の相談員ならば、是非、高齢者を守るようにしてください。