生活相談員の知識 介護現場の人間関係のヒント

介護現場の人間関係はなかなかうまくいかないです。

人と人が一緒に何かをすると、やはりそこには摩擦が生じます。

摩擦が生じる原因としては、人間の本質にあると思います。

全ての人が同じではないので、いろいろな考え方や習慣が身について同じ場所で生活しているので、違ってあたりまえです。

そんな人間の本質について、今回は動画にしてみました。

人間関係を考えるとき

 

TikTok原稿

介護現場の人間関係について考える時に

見てもらいたい絵があります

それがこれです

ゲシュタルトの円という有名な絵です

この絵を見てみなさんはどこがきになりますか?

当然欠けたところですよね?

おそらく9割の人が欠けたところが気になると言うと思います。

人間って左のきれいな○は気にならないんです。

頭の中に印象が強く残るのが、欠けたところです。

人間の脳はそういうふうにできてるんです。

さらにこの絵が目の前にあって

誰かが来たとき、おそらくあなたはこう言うと思います

「なんで欠けてるの?」

ここまで話すと分かると思いますが、職員に対しても

同じことが言えるそうです。職員さん同士で気になって

いるのはやはり欠けているところです

職員さんのいいところを伸ばして

働きやすい職場を作ろうと口ではいいますが、

やっぱりできない人がいるとその人が気になるんです。

この絵を頭に入れて、教育や指導を行ってください。

このゲシュタルトの円は介護職員の教育研修で話された内容です

この内容についてはいろいろな解釈があると思います。

人間の目はどうしても、欠点や悪いところに目が向きます。

いいところや、普通のことにはあまり注目されないのです。

欠点に目がつくようになると、人はそこを直そうとか、切り捨てようとします。

そこに大きな圧力がかかってしまい、人間関係を壊してしまうのです。

私が伝えたかったのは、人間の本質は「欠点」を見てしまう動物なんだと認識してもらいたかったです。

それがいいとか悪いとかというものではなく、そういうものだと認めてもらいたいと思います

ゲシュタルトの円に関するコメント

コメント

え?自分は円が離れている所がきになりました。欠けてるのは?気にならないなぁ。介護職ですが…円がもう少しくっついていればいいのに…

いやぁ予想外ですね。

欠けたところではなく、離れているところが気になりますかぁ

じっとみていると、だんだん円が近づいているように見えますよ。

コメント

この仮説を当てはめるのには無理がある。皆んな同じ仕事をする。と言う見方。だから、介護現場は低い評価しかできない。今は、多様性が大事。個人の良い所を上から叩いて揃えるのではなく、生き生きと働ける環境作りが大事。こんな決めつけ視点が不幸を呼ぶ

非常に貴重な意見をありがとうございます。

TikTokって短い動画で、自分の言いたいことをしっかり伝えないといけないから、どうしても決めつけのような言い方になるんですよね。

このコメントに書かれているように、

「多様性を認めて生き生きと働ける環境作りをしよう!」

という意味で、欠けたところばかり見てはダメですよ、という動画にしたつもりでしたが、なかなか表現が難しいですね。

まとめ

最近「多様性」という言葉をよく聞きます。

この言葉って使い方を間違えると矛盾だらけになります。

「多様性を認めるべきだ!」という考えは「多様性を認めていないのはダメだ!」という考えになって、そういう考え方はつまり「多様性を認めていない」ということになります。

この話しはなかなか難しいです。

多様性と同じような言葉に「寛容」という言葉もあります。

「寛容になるべきだ!」という考え方は、「寛容にならないのは許さない」という意味を含んでいるので、許さないという考え方は結局「寛容」ではないということになります。

言葉って本当に難しいですね。

ABOUTこの記事をかいた人

生活相談員を13年やってました。 今はケアマネの資格を持って、ケアマネの経験もあります。 生活相談員としての業務が長いので、そちらを記事にしています。