生活相談員が失敗したレク!映画鑑賞はレクじゃない!

いよいよ8月ですね。

8月と言えばお盆です。

お盆になると、私が過去に失敗したレクを思い出します。

それが「映画鑑賞」というレクです。

特にデイサービスでこれをやると最悪の結果となりました。

お盆は職員がいない!

「映画鑑賞」を思いついたのが、ちょうどお盆が近くなった時でした。

お盆は職員が実家に帰ったり、子供を遊びに連れて行ったりして、職員不足に陥った時に思いつきました。

高齢者は外に出ることがないから、映画を見ることもないだろう

あさはかな予測でした。

映画鑑賞なら、職員も手が取られないし、レクの内容も考えなくていい

後にクレームにつながります

以上の理由で映画鑑賞をレクに取り入れることになりました。

大きなテレビがあったので、それに映画を流せるように、DVDをつないで、年代が一番古い映画を流しました。

部屋も暗くして、映画館ですよ。みたいな雰囲気を出してみました。

映画を流してみると

映画をセットして、再生を押して映画が流れました。

しばらくはみんな「おー、なつかしい」と言って物珍しさに関心を持っていただけました。

一安心して、事務所に戻り、計画書やカンファレンス記録をまとめようと取り掛かったとき、問題が出てきました。

映画を流して15分くらい経った頃でしょうか、席を立って、外に出ようとする利用者が・・・

ん?映画が止まったのかな?と思って画面を見ましたが、正常に動いています。

このまま何もしないのですか?

ホームページのタイトルなので「このまま何もしないのですか?」と書きましたが、実際に利用者が言った言葉は「何もしないのか?」ってちょっと怒った口調で言われました。

そう言われて「映画を流してるので見てください。面白くないですか?」と聞いたところ

家でずっとテレビは見ている。これじゃぁ家にいるのと変わらない!

たしかにそのとおり。

高齢者の方は家ですることもなく、ずっと座ってテレビを見ているので、映画と言われても大して家と変わらないのです。

これならベッドで寝るわ!

映画興味なし

好みの映画じゃなかったのかはっきり聞いてませんが、4つあったベッドはすぐに満床になりました。

映画というのは、高齢者にとっては面白いものではないのかなぁと感じました。

映画レクは急遽中止!

結局最後まで映画を流したのはお盆の1日目だけでした。

非常に評判が悪かったので、残り2日は最初の30分ぐらい映画を流して、その後普通のレクをしました。

手抜きというのは利用者も感じるのでしょう。しばらく、デイサービスの利用者から笑顔が消えたような気がします。(気のせいかもしれませんが)

まとめ

高齢者がデイサービスに何をしに来ているのか、何のために来ているのかを考えず行った結果だと思っています。

基本的に高齢者は家であまり動かず、テレビをずっと見ている!

デイサービスに来ているのは、人と会話したり、触れ合うことができるから来ていることがよくわかりました。

特別養護老人ホームとか、ショートステイの利用者ならば、映画レクは喜ばれるかもしれませんが、デイサービスでは永遠に封印することとなりました。

これから生活相談員を目指す方や、今生活相談員で頑張っている方に少しでも情報が提供できればと思っています。

ABOUTこの記事をかいた人

生活相談員を13年やってました。 今はケアマネの資格を持って、ケアマネの経験もあります。 生活相談員としての業務が長いので、そちらを記事にしています。