たくさんのお金をかけて、事業所のコンサルをしてもらったのに、業績が全然上がらない。
これは事業所あるあるかもしれません。
国の補助金が出るから、施設の質を上げませんか?と言ってコンサルを持ちかける業者が3年前くらい前に流行りました。
それに踊らされて、コンサルをしてもらったのですが、結局何も変わらず、多額のお金が国からコンサル会社に横流しされるだけでした。
どこの業者とは言いませんが、やられたって感じです。
あげくの果てに、コンサルを導入した上司から「無理に参加しなくてもいいからねぇ」と言われる始末。
目次
コンサルが悪いとは言いませんが・・・
コンサルが悪いとは言いません。
コンサルの先生は、これが正しいという答えを持っていて、それに合わせて、施設のやり方を変えていくわけです。
現在行き詰まっているから、コンサルに頼むというのも分かります。
しかし、人がいない現状の中で、コンサルの方に付き合うということは、当然時間を取られます。
毎日通常の業務が忙しいのに、コンサルのために、時間と人を割いていかなければなりません。
そして、わざわざ時間をとったのに、あれをやれ、これをやれと指示されたり、現在の仕事のダメ出しをされると、「うざい」と思うようになってきます。
結局コンサルの人がかき回すだけかき回して、職員のやることが増えて、業績は上がらないというのが落ちです。
コンサルして欲しいのはそこじゃない!
介護士や、看護師、調理員を集めて、現場の改善点を見出して、どうやって現状を打破していくか?みたいな研修をされても、そんなの毎日考えてます。
そんなところをコンサルされても、面倒なだけです。
施設の方針を再度検討しなおして、より具体的な指針を作ろう!みたいなコンサルをされる方もいます。
そもそも介護という仕事は、目標と言っても、利用者さんが「安心して、楽しく人生の最期を迎えること」になるなので、立派な目標を立てたとしても、「絵に書いた餅」になりやすいのです。
5つの心得とか3つの指導方針とか、たくさんできても職員も覚えられないし、指針と心得との間に矛盾も出てきます。
目標とか、指針とかそういうことをコンサルされても、モチベーションは下がる一方です。
コンサルして欲しいのはそこじゃなくて、上の人たちなのです。
コンサルして欲しいのは上の人たちです。
現場の人は頑張っています。
それに比べて、上に立っている人が、あまりにも良くないのです。
現場が一生懸命やっているのを、認めようとしない!とか、「あれやって、これやって」と指示を出して、自分はさっさと定時で帰るとか、現場がクレーム対応でお客さんにずっと謝ったり、現状の説明をしているのに、上司はお客さんから逃げまわっている。
こんな上司をなんとかして欲しいと、現場の人たちは思っているのです。
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コンサルを雇うのは上司です
残念なことになるのですが、コンサルを雇うのは上司です。
どんなに上司にコンサルをしてもらいたくても、上司自ら自分自身を変えるコンサルは雇うことはありません!
「業績が上がらないから、現場にもっとちゃんとできるように言ってやってください。お願いします」と上司からコンサルの会社に依頼をするわけです。
こういった背景があるので、絶対に上司がコンサルを受けることはありません。
大変残念ですが、現場の思いはいつまでも届かないのです。
まとめ
コンサル会社の人が現場に入って、少しでも手伝ってくれたら、少しは講習を聞く気になるのですが、介護の経験もない人に仕事の改善について語られると非常にやりにくいです。
せめて、介護について勉強してから、コンサルに来てもらいたいです。
上司が変わってくれたら、コンサルなんて雇わなくても、みんないきいきと働くことができるのです。
上司が「こいつらが働かないから、教育し直そう!」っていう考え自体がそもそも間違っていると思います。
コンサルに振り回されないためにも、しっかりとした経営を心がけていきましょう。
これから生活相談員を目指す人や、今現在生活相談員として頑張っている肩の参考になればと思います。