ケアマネさん「インシュリンを打つ利用者ですが、受け入れられますか?」
生活相談員「看護師長に聞いて見ます。明日の回答になりますので、明日また連絡しますね」
ケアマネさん「回答を急ぐので、他のショートにも聞いてみます」
こんなやり取りをしたことがないでしょうか?これは、せっかく利用者を紹介してもらったのに、機会を逃しています。医療の行為がある利用者を紹介された時は、生活相談員だけの判断はなかなか難しいものです。しかし、せっかく紹介頂いたのに機会を逃すのは非常に惜しいです。
目次
お客さんを逃さないように!
ショートステイはどこの施設も空いています。
少し前(2015年)までは、ショートステイはどこもいっぱいで、3ヶ月先まで予約が取れませんという状況でしたが、今は色々な所にショートステイの施設ができて、この施設のショートが取れなくても、何件か当たれば、すぐに見つかります。そんな世の中の動きの中で、受け入れることができるかの判断を、翌日に回答するということは、お客さんが逃げていく可能性が高まります。遅くてもその日のうちに回答を返すようにしましょう。スピード感はとても大事です。
スピーディーな対応が求められています。
先程も記入したのですが、今はたくさん施設ができて、受け入れてくれる事業所がたくさんある中で、ショートステイの事業をしているわけですから、競合が多いということを十分理解しましょう。いろいろな競合がある中で、自分の施設を選んでもらうためにも、スピード感は非常に重要な割合を占めています。
相談員はなるべく、事業所にいて、電話応対がいつでもできるように!
ケアマネさん:○月○日から○日までショートをとりたいのですが・・・
事務員:ショートステイの担当が出かけておりますので、後ほど連絡させます
ケアマネさん:出かけてますかぁ。じゃあ他の施設にあたってみるので、また連絡します。
こんな会話も施設ではよくあります。ケアマネの経験からすると、お客さんを待たせているので、できるだけ早く結果をお客さんに伝えたいという心理が働きます。それに私の場合忘れっぽいので、忘れないうちに、家族に連絡しておきたいという気持ちもあります。それにたくさんケアマネさんを見てきましたが、早く処理をしようと急いでいるケアマネさんが本当に多いなと感じます。空きがあるかないかだけなら、相談員ではなくてもいいと思います。
ショートのベッド表は誰でも見られるように!
ショートステイの担当の人は、なぜかショートステイのベッド表を隠そうとします。勝手にベッド調整をされると、利用者の状況を考えずに入れてしまってあとでトラブルになることがあるので、ショート表に入力するのは生活相談員だけにしておいて、他の人はロックをかけて変更できないようにします。なるべくみんなに公開して、電話がかかってきたときに、事務員さんでも誰でも受け入れの回答ができようにしておくとベッドが埋まりやすいと思います。
ショートステイの受け入れ範囲を決める
ショートステイの受け入れ範囲を決めて置くのはとても大事です。看護師さんも安心して働けます。あらかじめ決めておくと、ケアマネさんからこんな人受けられますか?と言う質問に対してすぐに答えることができます。決めた方がいいと思われる内容を少し書いておきますので参考にしてください。
胃ろうについて
- 胃ろうの回数(1日2回なのか3回なのか)
- 胃ろうは何時に行うのか
- さ湯を胃ろうに流すのは、何回行うのか
- 次の胃ろうの交換はいつになるのか
- 胃ろうが抜けた時はどこの病院に行くか
以上のようなことを必ず確認すると思います。その時に、胃ろう2回の人は、看護師に聞かずに受けていいよとか、さ湯は胃ろう後だけだったら、ショートに来てもいいよという感じで、受け入れの基準を決めておくことをおすすめします。
まとめ
ケアマネさんを待たせると、お客さんが逃げて行きます。なるべく待たせずにすぐに回答して、面接の段取りをして、スピーディーに対応しましょう。