生活相談員って何をするの?とよく質問を受けます。
生活相談員は核施設に必ず配置されている人なのに、なぜか知名度が上がりません。
ここでは具体的に何をしているかを挙げてみようと思います。
生活相談員と言っても、特別養護老人ホームの生活相談員もあれば、デイサービスの生活相談員もあって、それぞれやる仕事は違います。
それでもだいたい似ているところはあるので、参考にしていただければと思います。
目次
生活相談員の仕事30項目
- 利用者・家族の入所に関する相談
- 入所判定会議
- 利用者同士のトラブル対応
- 利用者・家族の要望や相談のカンファレンス
- 短期入所のベッド管理
- レクリエーションの準備、参加
- 入浴、食事、排せつなどの利用者への介護
- 利用者の病院受診の付き添い・送迎
- イベントの企画・準備・参加
- 利用者の在宅復帰の計画作成
- 利用後の利用者・家族へのアフターフォロー
- 利用者の財産の管理
- 利用者の公的手続き代行や書類の作成
- 施設内で、介護士、看護師、ケアマネ、栄養士との連絡調整
- 施設外の事業所と連絡・調整
- 施設内の会議の準備、参加
- 施設外の会議への参加
- 介護保険請求業務
- 施設経営に関して把握する
- 記録
- 地域の社会資源の開発(体操教室や、サロンの開催)
- ボランティアの募集、連絡・調整
- 実習生への指導
- 施設内研修の内容の検討、参加者の調整
- 監査対策や加算に関しての勉強
- 上司からの指導を受ける
- 外部研修への参加
- 施設設備の営繕管理
- 利用者・家族・事業所からのクレーム対応
- 地域との交流(町内会の会議に参加)
以上が生活相談員の仕事になると思います。
当然ですが、施設によってはこれ以外にもあると思います。
反対に施設によっては、これはやってないよ、というのもあると思います。
細かいことを言えば、20.記録については、記録書を書き込む作業もありますが、記録書のフォーマットを作る作業もあります。
この上げた30項目を毎日やっているわけではありません。
毎日、今日はこれとこれをやろうとか、これは絶対今日中にやらないといけないとか、優先順位をつけながら、仕事に取り組んでいます。
仕事を同時進行
どの業務もすぐに終わる仕事ではなく、じっくり時間をかけてやる仕事ばかりです。
ある仕事が終わらないうちに、次の仕事が舞い込んでくることもあります。
そういったこともあり、基本的に全部を同時進行で進めていくことになります。
頭の中で、全部中途半端になっているので、精神的にはいつも何かを忘れているような気分になります。
介護士さんは時間が来たら、次の介護士さんに引き継いで、仕事はそこで一旦区切りができますが、生活相談員は引き継ぐ人がいないので、ずっと仕事を持ったままになります。
このようなずっと仕事を抱えた状態が嫌だという人は、生活相談員の仕事はストレスかもしれません。
まとめ
生活相談員という仕事は、知名度が低く、介護に従事している職員でさえ「生活相談員は何をしてるの?」と聞いてくる人がいます。
そして、聞かれたときに、これをしているという回答がはっきりしないのが、生活相談員だと思います。
上記に書いた30項目を印刷しておいて、生活相談員はこんなことをしてるんですよといつでも説明できるようにしておくといいかもしれません。
最近は外国人の労働者を雇っている事業所も多いかと思います。
外国人を雇うと、入国管理局に本人を連れて行くような仕事も、生活相談員がされているということを聞きます。
生活相談員は便利屋で何でも屋と答えるのが一番手っ取り早いと思うのは私だけでしょうか。
生活相談員を目指す方が、1人でも増えることを願っています。
これから 生活相談員を目指す方や、今現在生活相談員として頑張っている方の参考になればと思います。