生活相談員をしていて、夏場によく起こることと言えば、食中毒です。
特に雨の多い時期は要注意です。
生活相談員がいくら気を付けていても、利用者は好きな時に好きなものを食べたいと思っています。
いつの間にか、食べ物をベッドの横のテレビ台の上に置きっぱなしにしていたりします。
そこで今回は食中毒を起こさないようにするための注意事項を、紹介したいと思います。
目次
家族の持ち込みは申告してもらう
これは契約の時や、夏になったら、広報誌に掲載するとかして、家族のみなさんに周知しておきましょう。
そして家族のみなさんに、持ち込みのルールを伝えておくことも大事です。
どの家族さんも、親に昔好きだったものを食べさせてあげたいと思っていますので、ルール通りにしていただければOKですよと伝えましょう。
- お肉や魚、野菜など、すぐにいたむ食べ物はなるべく控えてください
- どうしてもお肉やお魚を食べてもらいたいときは、目の前で必ず食べてください。残っても床頭台に置かないでください
- お菓子は持ってきてもいいですが、1個ずつ袋詰めにしたお菓子にしてください。(カントリーマームやアルフォード等々)
- お菓子もできれば、床頭台に置かずに、介護士か看護師に渡してください。おやつの時間に食べていただきます。
以上のようなことを家族にしっかりつたえましょう。
面会を控えていただく
食中毒にも関係してくるのですが、家族の方が病気を持って来られることもあります。
正直これを防ぐのは正直難しい面があります。
せっかく面会に来たのに、「帰ってください」と言わなければならないからです。
しかし、ここは心を鬼にして「体調は大丈夫ですか?風邪をひいたり、お腹が痛かったりしませんか?」と聞いてください。
少しでも体調が悪いようであれば、申し訳ないですが、もう少し体調が良くなってからお越しくださいと伝えましょう。
以前私が勤めていた高齢者施設では、家族の人ノロウィルスの保菌者で、利用者と面会したことが分かり、利用者が下痢嘔吐で苦しむということがありました。
その後、何人も感染者が出てきて、塩素消毒と隔離を徹底してやることとなりました。
利用者がノロウィルスにかかると本当に大変です。
予防接種を受けましょう
これは職員さんにお願いするようになりますが、各種予防接種を受けるようにしましょう。
インフルエンザについては毎年恒例になっているので、受けられる方も多いと思います。
しかし、その他の予防接種に関してはみなさん意識が薄いようです。
今特に言われているのが、風疹です。40代の方で、病院に自分で受けにいかないと、この予防接種は受けられなかったそうです。
風疹も怖い病気ですので、40代の方は是非受けられることを、おすすめします。
まとめ
職員さんは食中毒に関しては、いろいろな研修や、施設内での事例などを通してすごく理解をされていますが、ご家族さんは、意外と簡単に考えている方が多いです。
高齢者施設の中でも、冬場は子供の入室禁止というところもあるそうです。
食中毒を防ぐためには、微生物を
- 付けない
- 増やさない
- やっつける(高熱で処理)
が基本ですので、みなさん実践して、高齢者をしっかり守りましょう。