今日は職場を休んで研修に行っていました。
YouTubeに動画をあげたら、すごい勢いで閲覧数が増えていました。
正直驚いています。
私が2週間考えて、パワーポイント のファイルを作ってあげた動画は再生回数16回ぐらいなのに、猫の動画をあげたら、一気に100回の再生回数を超えてました。
猫に嫉妬します。
それはさておき、本題に入ります。
目次
ナラティブ・アプローチとは
今日研修で習ったことを、いきなりネタにしてしまいました。
ナラティブ(物語)アプローチというのは、文字通り、その人の人生を物語のように考え、問題解決をしていくというものだそうです。
これは新しい考え方で、最近は医療の分野でも広がりを見せているそうです。
高齢者本人の物語を語ってもらうことで、「考え方の癖」や「何でそんな考え方をもつようになったのか」を自分自身で気づいてもらうというアプローチです。
相談者のあるあるになるのですが、相談に来て、これまでの経緯を話していると、突然「そういうことか」と言って自分で納得して、解決策を見出し帰っていくということがないでしょうか?
まさしくこれが、ナラティブ(物語)アプローチになるのです。
今はまだ確定的な定義がなく、広い概念を持つ方法論です。
確定的な定義がないので、話す人や研究者によって、範囲も変わりますし、使い方も変わるそうです。
「昔のことを語ってもらう」ことは共通の認識となるようです。
ナラティブアプローチは社会構成主義
ナラティブアプローチの原点には、
人々の人生や人間関係は個人や人々のコミュニティが自分たちの経験に意味を与えるためのストーリーによって形づくられる
と捉えています。
この社会構成主義という考えの中には、「相手を問題視しない」というのがあります。
つまり、高齢者の問題行動も問題視しないということになります。
たとえば、高齢者の方が「お風呂には絶対入らない」と言っていることに対して、それを問題があると見るのではなく、どうしてそんなふうに思うのかを語ってもらうのです。
語ってもらう物語がナラティブアプローチになるのです。
ひょっとしたら、その物語の中に重要な考え方のポイントがあるかもしれません。
しかもそれを問題視しないで、本人が語ることによってよりよい方向に、自ら進んでいけるようにしていきます。
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専門性を捨て「支援」を捨て支援する
これまでの専門的な解決策というのは、ほとんどの場合、「支援する側」と「支援される側」に分かれています。
ところが、このナラティブアプローチは、専門家が何かをして、被支援者に何かを支援するという立場をとりません。
どうしてもこの支援者と被支援者という立場を作ってしまうと、力の強弱が出てきてしまい、被支援者が何も言えなくなってしまったり、一方的な圧力がかかった状態で意思決定をしまうという状態が生まれます。
そのような状況では、本人の改善していく力が削がれ、自分の気持ちを抑えつけてしまい、もっと大きな問題に結びついていく可能性もあるのです。
ナラティブアプローチは、あくまでも本人にナラティブ(物語)を語ってもらい本人の解決策を導き出すというアプローチをしていくので、支援者は被支援者と同じ立場になります。
言葉で言うのは簡単ですが、これは本当に難しいことだと思います。
こうした方がいいですよ、というアドバイスも行わず、相手の言葉をうまく使いながら、質問をしていくので、かなりの経験が必要だと思います。
まとめ
このナラティブアプローチは、高齢者施設の看取りの場面で十分に効果を出せるのではないかと思います。
元気な時にどんな最後を迎えたいですか?とか、家族に何を残してあげたいですか?といった質問をしていき、死に向かっての準備を一緒にしていくというアプローチになると思います。
是非マスターしていただき、利用者の方や、家族の方の思いをしっかり引き出していけたらいいと思います。
これから生活相談員を目指す方や、今現在生活相談員として頑張っている方の参考になればと思います