介護の経験が全くなく、いきなり相談員は可能でしょうか?という質問を受けたことがあります。少しハードルは高いですが、資格があれば可能です。
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必要な資格
相談員としての資格は「社会福祉士、精神保健福祉士、社会福祉主事」のどれかがあればなれます。持ってないという場合は、各都道府県によって条件が異なりますが、 介護士やケアマネの資格を持っていて3年とか5年以上経験を積んでいる方であれば、相談員と肩書を付けることができます。
私は社会福祉主事をとって生活相談員になりました。社会福祉主事は福祉関係の専門学校を卒業すると、自動的に付いてきます。私は工業大学を卒業したので、社会福祉主事は持っていませんでした。職場に来る「社会福祉主事の通信教育」があったのでそれを受けて、取得することができました。この通信教育は、レポート提出が面倒ですが、ちゃんと提出しておけば、落ちることはないと思います。最後の方に霞ヶ関に行って、集団研修があります。簡単なテストもありますが、合格率は90%以上です。安心して受講したらいいと思います。
心得その1 介護士さんや利用者さんの話を聞く
相談員は介護士さんと利用者や家族とのパイプ役なので、聞くと言うことがとても大事です。目上の人や、自分が認めた人なら、聞くことができますが、自分より下の人だと思ったら、聞くことが難しくなります。しかし、相談員は色々な情報を集めて、最もよい方法を選ぶということが必要です
心得その2 利用者の確保
ここが一番難しいところなのですが、相談員は利用者の数をかなり意識しておかなければなりません。利用者が少なければ、営業に行かなければなりませんし、多ければ調整して、キャンセル待ちと言うことにして、空きが出ればすぐに声をかける状態にしておきます。
心得その3 専門知識の学習
相談員になったから、もう勉強しなくていいということにはなりません。私は社会福祉主事の資格を取って、相談員になりましたが、相談員になってから勉強することがたくさんありました。負担減とか処遇改善とかサービス提供体制加算とか・・・etc。社会福祉主事の勉強には無かったことが、たくさんありました。私が真面目に勉強していなかったのかもしれませんが・・・。とにかく毎日勉強することを忘れないでください。
まとめ
相談員と一言で言っても、特養の相談員とデイの相談員とショートの相談員では全く違う内容の仕事だと思ってください。介護のことが分かっていないと相談員はかなり厳しいと思いますが、まずはこの3つの心得を胸に秘めて業務に望んでください。そこからはひたすら勉強と実践を繰り返せば未経験からでも相談員になることはできます。