生活相談員の業務をしていると、介護士に対して指導をすることが出てきます。
一番やりがちなのが、「こうしてください!」とか「そんなのおかしいですよね!」といった強い口調で、相手を責めるというやり方です。
このやり方をすると、相手から「すみません。もうしません」という言葉を言わせてしまうかもしれません。
しかし、これでは問題は解決されていないことが多いです。
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相手を叱る指導ばかりしていると
介護士に叱ることばかりしていると、「あの生活相談員は怖いから、言うのやめておこう」ということになり、だんだん報告がなくなってきます。
報告が上がるとしたら、いい報告だけ上がってきます。
「誰々さんが、とても喜んでました」とか「今日は調子がよくて食事を全部食べられました」とか
いい報告ばかり上がってくると、現場はかなり深刻な問題を抱えていると思った方がいいです。
どこかの国も、やばい国ほど、上の人にはいい報告しか上がらないし、その国に流れるニュースは、君主を褒め称えるようなニュースばかりになります。
そのことから考えても、いい報告しか上がらないというのは、かなり深刻な問題です。
そこで、おすすめするのが「コーチング」の技術です。
コーチングとは
コーチングとは、馬車のように人の行きたいところに連れて行くという意味があるそうです。
つまり自分がリードして、仲間みんなを機関車のようにグイグイ引っ張って行くのではなく、相手の行きたい場所を聞いて、そこに行くためにどうしたらいいかを導いて行くのがコーチングです。
コーチングの理論はすごく奥が深く、簡単に学べるものではありませんが、基本的な考え方があります。
「人はもともと想像力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である」
マンガでやさしくわかるコーチング
この基本方針があって、コーチングする相手がどんな風に成長していったらいいかを導いて行くことが重要です。