生活相談が偉そうというのを、聞くことがよくあります。私の周りでも何を勘違いしているのか、ずいぶん横柄な態度で、話しかけてくる相談員がいます。
相談員は絶対に偉そうにしてはいけません。ここではその理由を紹介したいと思います。
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猫相談員:生活相談員(社会福祉主事 介護支援専門員)
デイサービス・ショートステイ相談員の経験:15年以上
生活相談員の仕事や介護の仕事に関する情報をブログにしています。
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目次
そもそも相談員は役職ではありません
介護士さんの間では、「あの相談員さんはもともと介護士さんだったんよ。そこから相談員さんに上がったんよ」と噂になったりしますが、「上がった」という表現は違います。
生活相談員さんと介護士さんは仕事内容は違いますが、上下関係ではありません。
生活相談員は介護士と同じ職種の名前なので、役職ではありません。
相談員は資格があるし、頭がよくないとできないとできない仕事なので、介護士から見ると、上に思うかもしれませんが、あくまで、介護士と同じ位置ということを忘れないでもらいたいです。
生活相談員は施設の顔でもあり、職員とのパイプ役です
生活相談員は介護士と家族とのパイプ役です。
偉そうにしていると、みんなにそっぽを向かれてしまいますし、生活相談員が介護士さんに嫌われてしまうと、介護士さんはほんとに辞めたくなります、というよりも辞める介護士さんが続出します。
私の先輩の相談員は随分偉そうにしてましたし、いやなこともたくさんされていました。
その相談員がいるせいで、介護士の退職率が毎年30%を超えていました。
その後、その相談員が辞めてから、ピタッと辞める介護士がいなくなり、それまでに辞めた介護士さんが戻ってくる現象まで出てきました。
介護士さんのご機嫌取りになってはいけませんが、それでも介護士さんと仲が悪いというのはどうしてもマイナスに働いてしまいます。
今は人手不足なので相談員も変わりましょう
10年前であれば、少しくらい介護士が辞めても、すぐに補充できたのかもしれませんが、今は介護士が辞めると、補充はとにかく難しいです。
相談員の態度に嫌気がさして、貴重な介護士が辞めていくのは本当に勿体無いです。相談員も偉そうにするのもいいのですが、今の時代誰もついてきません。
相談員は3低であるべき
最近のモテる男性の条件と言うのが「3低」と言われているそうです。
「低姿勢」「低依存」「低リスク」だそうです。
付き合っている女性に対して、低姿勢で、あまり依存せず、会社の社長みたいなリスクを背負っている人ではなく、真面目にコツコツ働く人がいいのだそうです。
相談員も同じように「低姿勢」「低依存」「低ポジション」であるべきだと思います。
介護士さんに利用者の情報を教えてください、という低姿勢で介護士さんと話しをするべきだと思います。
生活相談員は指摘ばかりでは続きません
生活相談員の中には、介護士さんの出来ていないところばかり指摘する人がいます。そういった方の共通点として、自分の考えが正しいと考えています。
そのため、自分と違うことをしている人が許せず、指摘しはじめるのです。
しかし、短所は長所でもあり、長所は短所でもあります。人それぞれ考え方は異なり、自分が絶対に正しいわけではありません。自分の正しさを主張するよりも、相手の意見に対して、「どうしてだろう?」と疑問を持ってしっかり聞いてもらいたいです。
そして「そういう意見もあるんだ。参考になるなぁ」と思ってもらいたいです。
介護士の出来ていない部分ばかりに注目して指摘するより、広い心で受け入れ、広い視点や、客観的な視点を持って介護士さんと接していただきたいです。
まとめ
相談員が偉そうにするのは、自由だと思いますが、偉そうにすることで弊害がたくさんあります。
私が相談員をやっている時に、他の施設の相談員が偉そうにしていたから、もうあそこは使いたくないと言って、自分の常連のお客さんになってくれました。
どんなことがあったんですか?と聞くと、ショートステイ利用中に夜中2時に
「〇〇さんの熱があります。どうしますか?すぐに迎えにきてください!」
と横柄な態度で言われて、腹が立って夜中に迎えに行ったと言うのです。
相談員の対応がすごく悪く感じて、すごく不信感を抱いたそうです。
家族の言うことを全て聞けという意味ではなく、家族の立場に立って考えることができる相談員になっていただきたいと思います。