生活相談員とケアマネジャー(居宅介護支援事業所)ってどう違うの?
こんな疑問を持たれるれる方が多いのではないでしょうか?どちらも、利用者や家族の相談を聞いているので、同じようなものと思われるかもしれませんが、実は中身は全く違います。ここでは主に高齢者施設での、相談員とケアマネの違いと、置かれている立場の違いをご紹介致します。
<生活相談員はケアマネジャー(居宅介護支援事業所)から仕事をもらいます>
生活相談員は各事業所にいます。デイサービスに1人とか、特別養護老人ホームとショートステイに1人というふうに配置されています。デイサービスやショートステイはどこから仕事をもらうかというと、ケアマネジャー(居宅介護支援事業所)から仕事をもらいます。ケアマネジャー(居宅介護支援事業所)から「80歳男性で、運動がしたいという方がいますが、受けてもらえますか?」という相談を相談員さんにします。そこで生活相談員さんが「いいですよ。最初は体験で利用してもらいます」と言えばそこで利用開始となります。
<ケアマネジャー(居宅介護支援事業所)は病院、包括支援センターから仕事をもらいます>
ではケアマネジャー(居宅介護支援事業所)はどこから仕事をもらうの?という疑問になると思います。ケアマネジャー(居宅介護支援事業所)のお客さんは、包括支援センターから「この人今は要支援なんだけど、要介護になりそうなんだけど、受けてもらえないか」とか、病院から「この人がそろそろ退院で、要介護2の区分が出ているのだけど、受けてもらえないか」といった形で相談がきます。そこでケアマネジャー(居宅介護支援事業所)が「受けますよ」というと、利用開始となります。その他にも市役所から連絡があったり、直接ケアマネに連絡してきたりすることもあり、様々な方法でお客さんが来られます。
<基本的な流れ>
上の二つの文章をもう少し整理して見ると次のようになります
病院・包括支援センター・自宅に
要介護状態になりそうな、高齢者がいます
↓
ケアマネジャー(居宅介護支援事業所)が利用者さんの状態を把握して
プラン(デイサービス週2回とか)を立てます。
↓
デイサービスの相談員が利用者の状態を把握して
サービスを提供します。
このような順番になりますので、相談員とケアマネジャー(居宅介護支援事業所)は基本的に役割が全然違います。
<まとめ>
相談員とケアマネジャーはなんとなく一緒のような名前だし、基本給もだいたい同じような感じ出し、周りの目から見ても大して変わらないように思うかもしれませんが、やっている内容は大きく異なります。ケアマネジャーさんは利用者さんに提供しているサービスが適切かというのを、色々な事業所を考慮しながらプランを立てます。しかし、デイサービスなどの事業所のk相談員は、ケアマネさんからもらったサービス内容の範囲内で、どんなサービスを提供していくかのプランを立てます。考える範囲の広さが全然違うことが分かると思います。どちらの仕事も、それぞれの役割があり、それぞれ責任がある仕事です。しっかり見比べて、今後の参考にしていただければと思います。