生活相談員をやっていると、こうした方がもっと利用者が喜ぶのにとか、こうした方がもっと効率よくなるのにと思うことはないでしょうか?
介護士さんがやっていることは尊重したいし、自分がアドバイスすることで、怒ってやる気がなくなってしまっては困る。
そんな時に必要なのが、提案のスキルです。
目次
まずは褒めましょう
こちらから提案をする時に、頭からダメ出しをすると、その後の提案は全く聞いてもらえません
これは当たり前のことですが、まずは相手のことを認めましょう。
「提案をしたい」と言うことは、相手が何かをしようとしていたり、何かの考えを持って来ているのだと思います。
そのやろうとしていることや、その人の考えを認めてあげることが大事です。
「こんな風にしようとしてるんだね。これだと利用者は喜ぶね」といった具合に褒めましょう。
そうすることで、相手の受け入れの準備ができます。
提案をしていきます
同じ提案をしてもらっても、あなたから言われると、あまり賛成できない。
大した提案ではなくても、あの人が言うならやってみようか。
というように提案するには人間関係を作ることがとても大切です。
自分の提案が受け入れられるためにも、前に書いた「まずは褒めましょう」のところがとても重要です。
提案が聞いてもらえるまで、何度も相手を承認していきましょう。
提案するというのは、「命令」や「指示」にならないように注意しましょう。
提案というのは「こういったやり方もあるよ」でもやるかやらないかは、あなたが決めていいよ、ということです。
「命令」や「指示」となると、相手もいい思いはしないでしょう。
これではせっかくの意見も、つぶしてしまうことになります。
「提案させてもらっていいでしょうか?」
「提案させてもらってもいいでしょうか」という質問を必ず相手に尋ねるようにします。
この言葉を言うのと言わないのとでは、相手の受け入れが全然違います。
相手が自分の話を聞いているからと思って、自分の提案を勝手に話し始めると、急に聞いてくれなくなります。
きっと「あぁ、また始まった!」と思われるでしょう。
まず相手の話を聞いて、すぐに言い返したりせず、
「すごくいいですね」と褒めて、
それから、「一つだけ提案させてもらってもいいですか?」と聞いて
「いいですよ」と言われてから、自分の意見を言いましょう。
この段階を踏むことがとても重要です。
まとめ
誰でも自分の考えた物に意見されるのは嫌です。
私も思い込みが強い方なので、反対の意見を言われるとすぐにふくれてしまいます。
相手の人を不快にさせずに、こちらの提案がしっかり聞いてもらえると、本当に仕事がスムーズに進み、人間関係に困ることも少なくなります。
私もできれば、上記に書いたような手順でやりたいと思いますが、ついつい「じゃあこれはどうなる?」と言ってしまいます。
これはNGです。
相手の話を聞いて褒めると言うのは、なかなか我慢が必要です。
器の大きな人間になって、広い心で受けとめるようになりたいと、反省する毎日です。
これから生活相談員を目指す人や、今生活相談員として頑張っている方の参考になればと思います。